世界有数の感熱紙メーカーである当社は、世界10か国(日本含む)に拠点を有しており、全世界のお客様に地域の市場ニーズに沿った商品をお届けしています。
当社が海外進出に至るまでの経緯とグローバル企業としての企業力について紹介します。
当社は、前身である旧神崎製紙が1975年に感熱紙生産を開始してから、国内外で感熱紙の販売を行ってきました。1980年代後半、プラザ合意で円高ドル安となったことを皮切りに、1986年にアメリカ、1990年にドイツ、1996年にタイ、2011年にはブラジルで会社を設立し、日本製造の輸出体制から現地生産の地産地消体制へと転換を図ってきました。
当社が生産、販売している感熱紙とは、熱による化学反応で発色する用紙であり、専用の感熱式プリンターで印字されます。詳しくはこちら(感熱紙ってそもそもどんなもの?)を参照ください。
この技術は、プリンターへのインク補充が不要、印字の高速化やプリンターの小型化が可能など、高い利便性をもたらしました。その結果、従来はFax等用途の限られていた感熱紙はその技術、品質の向上とともに買い物の際に受け取るレシート、物流ラベル、チケットの自動券売機など多岐にわたる用途で利用されるようになりました。当社はそれぞれの市場に求められる商品を提供することにより、感熱紙の需要拡大と共に事業を拡大してきました。
日本国内で開発した技術を海外の各拠点へ展開しています。また、各拠点間で操業データ等を共有することで、生産性の改善に繋げ、企業力向上に努めています。
世界中の国々でグローバルに活躍する駐在員および駐在員経験者をご紹介します。
南米・アジアといった新興国を中心に、感熱紙市場は今後も成長が予想されます。特に、インターネットの普及に伴い生活用品等の購入において、ECサイトを活用するeコマースが多く利用される生活様式へと変化していることもあり、配送用伝票や、段ボールに添付する物流ラベル等の需要が増加していることも感熱紙成長の後押しとなっています。市場成長が予想される感熱紙市場で自社製品のプレゼンス強化を進めていくために2021年度はブラジルOPEにて、新設備が稼動しました。原紙マシンおよび感熱紙塗工機を増強・増設したことで得られる品質・コスト競争力を生かした拡販を目指しています。
また近年、世界的な課題となっている脱プラスチックへの貢献を目指し、当社が長年培ってきた塗工技術を活かした新製品の開発、販売を今後も推進していきます。
当社は、全社一丸となりグローバル企業として今後も成長を続けていきます。
T.S さん
出向先/Oji Paper (Thailand) Ltd.
現職/神崎工場 製造部 部長
経歴:1989年入社。研究技術部、製造部を経て2014年~2019年5月タイのOji Paper (Thailand) Ltd. に工場長代理として赴任。帰国後現職。
K.O さん
出向先/Oji Paper (Thailand) Ltd.
現職/(出向中)主任
経歴/1991年入社。製造部を経て2018年9月タイのOji Paper (Thailand) Ltd.に赴任。現在に至る。
K.S さん
出向先/Kanzaki Specialty Papers Inc.
現職/(出向中) TDD(Technical Development Department)
経歴/2012年入社。研究開発本部、研究技術部を経て、2019年5月アメリカのKanzaki Specialty Papers Inc.に赴任。現在に至る。